今回から6週連載形式で、経営判断の軸を保つための理念をご紹介して参ります。
どうぞお付き合いください。
1.経営は私の人生そのもの、判断軸は常に自分にある
経営は判断の連続です。
売上、信頼、スピード、丁寧さ、目先の得、長く残る価値、これらのいずれを優先するのか。
私は、自身がどうありたいのかと自問します。
陽明学に心即理(しんそくり)という言葉があります。
心の中に、すでに道理はある。
答えを探し回るより、自分の中にある理(ことわり)を掘り下げたほうが、判断はぶれません。
経営判断には経営者の生き方がそのまま現れるとも云えましょう。
2.国旗を畳む姿
先日、私のすべてが詰まっている場面を見ました。
スポーツ大会における国旗の扱い方です。
ウィニングランを終え、そのまま丸めて観客席へ放り込む選手もいるなかで、日本選手は皆静かに国旗を畳んでいました。
最後の所作が丁寧なのです。
勝敗云々よりも、その後の振る舞いです。
私はここに礼節を感じます。
云い換えるなら、最後までやり切る姿勢です。
仕事も同じ。
結果だけ見れば派手に見えても、最後に片付けない人や迷惑を残す人。
私は絶対に評価しません。
3.胸を張れる仕事
社員にいつも云っています。
胸を張れない結果なら要らないよ。
お客様に嘘をついてみたり、どこかに無理を押しつけたり、汚れたプロセスはうちの仕事じゃないよ。
当社は結果ではなく、あり方そのものを大切にします。
利益は大事ですが、それを目的にしてしまうと歪むものです。
正しいことを正しく行った結果としてのご褒美が利益です。
私は本気でそう思っています。
4.誰も見ていない最後の一手
誰も見ていないところで、最後の一手を丁寧に打てるか。
そこに良知があります。
国旗を畳むように仕事も畳めるか。
これからも自分に問い続けて参ります。