紺野道昭通信

ぶれない判断軸を持つために 個人の人生理念①(定期発信-Vol.228)

今回から6週連載形式で、経営判断の軸を保つための理念をご紹介して参ります。

どうぞお付き合いください。

 

1.経営は私の人生そのもの、判断軸は常に自分にある

 経営は判断の連続です。

 売上、信頼、スピード、丁寧さ、目先の得、長く残る価値、これらのいずれを優先するのか。

 私は、自身がどうありたいのかと自問します。

 陽明学に心即理(しんそくり)という言葉があります。

 心の中に、すでに道理はある。

 答えを探し回るより、自分の中にある理(ことわり)を掘り下げたほうが、判断はぶれません。

 経営判断には経営者の生き方がそのまま現れるとも云えましょう。

 

2.国旗を畳む姿

 先日、私のすべてが詰まっている場面を見ました。

 スポーツ大会における国旗の扱い方です。

 ウィニングランを終え、そのまま丸めて観客席へ放り込む選手もいるなかで、日本選手は皆静かに国旗を畳んでいました。

 最後の所作が丁寧なのです。

 勝敗云々よりも、その後の振る舞いです。

 私はここに礼節を感じます。

 云い換えるなら、最後までやり切る姿勢です。

 仕事も同じ。

 結果だけ見れば派手に見えても、最後に片付けない人や迷惑を残す人。

 私は絶対に評価しません。

 

3.胸を張れる仕事

 社員にいつも云っています。

 

 胸を張れない結果なら要らないよ。

 お客様に嘘をついてみたり、どこかに無理を押しつけたり、汚れたプロセスはうちの仕事じゃないよ。

 

 当社は結果ではなく、あり方そのものを大切にします。

 利益は大事ですが、それを目的にしてしまうと歪むものです。

 正しいことを正しく行った結果としてのご褒美が利益です。

 私は本気でそう思っています。

 

4.誰も見ていない最後の一手

 誰も見ていないところで、最後の一手を丁寧に打てるか。

 そこに良知があります。

 国旗を畳むように仕事も畳めるか。

 これからも自分に問い続けて参ります。